はかせ、この端末だけWi-Fiが遅いみたい。どうしてこの端末だけなの?
1台だけWi-Fiが遅いなら、まず速く使える端末と同じ場所で比べるのじゃ。 ただし、速度測定は同時に始めず、1台ずつ交互に行うのじゃぞ。 差が残るなら、その端末の接続先や通信中のアプリを順に調べよう。
同じ場所で1台ずつ交互に測る
最初はルーター付近の同じ場所で、遅い端末と、普段は問題なく使える比較用の端末を測ります。 一方を寝室、もう一方をルーターの横で測ると、端末の違いと電波の違いを区別できません。
- 両端末を同じSSIDへ接続し、2.4GHzか5GHzか、親機か中継器かを分かる範囲で記録します。 VPNやプロキシを使っている場合は、その有無も残します。
- 同じ速度測定サービスを開き、測定先サーバーを選べる場合は同じサーバーにそろえます。 自動選択される場合は、表示されたサーバー名を記録してください。
- 動画再生やゲームのダウンロードなど、安全に一時停止できる大容量通信を止めます。 更新の適用中やバックアップ中の機器を強制終了せず、止められない通信は測定時の条件として記録します。
- 遅い端末の測定が終わってから比較用の端末を測り、この順番で各2〜3回繰り返します。 下り、上り、Pingと時刻を残し、最高値だけでなく毎回の結果を比べます。
複数端末で同時に速度測定をすると、測定の通信同士が回線やWi-Fiの帯域を分け合い、結果が低くなることがあります。 Googleの速度測定の説明でも、同時通信による混雑、測定先、端末の機種が結果に影響すると案内しています。 機種が違えば出せる速度も違うため、数値がそろわないだけで故障とは判断できません。 以前より遅くなったのか、同じ動画やWebページでも待たされるのかを併せて確かめてください。
接続自体が失敗する場合は1台だけつながらない場合、両端末とも遅い場合はWi-Fi全体の診断へ進みます。
接続帯域と同期を一つずつ比べる
同じSSIDでも、端末ごとに接続帯域や中継器が異なる場合があります。 ルーターの公式アプリや管理画面の接続端末一覧で、遅い端末の接続先を確認してください。 たとえばNest Wifiの帯域確認手順では、Google Homeの「Wi-Fi」→「デバイス」→対象の端末→「情報」で確認できます。
2.4GHzと5GHzのSSIDが分かれていて、端末が両方に対応しているなら、遅い端末を同じ場所に置いたまま帯域だけを変えて測ります。 自動で帯域を選ぶ機種では、比較のためにSSIDを分割したり中継器を切ったりせず、確認できた帯域と接続先を記録します。 帯域で差が出た場合は2.4GHzと5GHzの比較へ進んでください。
次に、遅い端末で写真同期やファイルのダウンロードが続いていないかを確認します。
Windowsでは、Microsoftの案内にあるCtrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開き、ネットワークを使っているアプリを調べられます。
停止するときはアプリ内の一時停止を使い、止める前後を同じ条件で比べてから再開します。
帯域の変更と同期の停止を同時に行うと、どちらが効いたか分からなくなります。
VPNの影響は同じ端末で確認する
遅い端末だけVPNを使っている場合は、Wi-Fi以外の通信経路も異なるため、そのままでは無線部分の差を判断できません。 まずVPNアプリの接続表示を確認します。 iPhoneやiPadでは、Appleの案内に従い、設定アプリ内で「VPN」や「プロファイル」を検索すると、関連する設定を探せます。
個人端末で、自宅など信頼できる接続先を使い、VPNを一時停止しても支障がない場合だけ、同じ端末で接続中と停止中を比べます。 場所、Wi-Fiの接続先、測定サービスを変えず、終わったらVPNを戻してください。 VPNを止めたときだけ改善するなら、VPNの接続先や設定を提供元の手順で確認します。
別のWi-Fiでもその1台だけ遅い場合
利用を許可された別のWi-Fiでも、同じ測定サービスと普段使うアプリを試します。 別回線での数値を自宅の数値と直接比べず、その場所の比較用端末より遅い状態が繰り返すかを見てください。
| 比較結果 | 次に確認すること |
|---|---|
| 自宅の特定場所だけで遅い | 部屋ごとの電波と接続先 |
| 別のWi-Fiでも同じ端末の複数アプリで遅い | 端末の再起動、OSとメーカー公式ドライバーの更新 |
| 速度測定やほかのアプリは正常で、特定アプリだけ遅い | そのアプリの更新、設定、サービスの障害情報 |
再起動や更新後も変わらなければ、端末や無線アダプターのメーカーへ相談する材料をそろえます。 型番、OSとドライバーの版、接続帯域、VPNの有無、比較した端末、各回の測定結果と発生時刻を残してください。 Macの詳しい調査はワイヤレス診断も利用できます。
速度の数値が改善したら、同じ場所で普段の動画や会議、ファイル送信も試し、安定して使えるか確認します。
