はかせ、ゲームでは瞬間移動して、通話も途切れるよ。どうして同時に起きるの?
この記事が扱うのは、送ったパケットの一部が届かず、ゲームの瞬間移動、通話の音飛び、短い映像停止として現れる状態じゃ。応答が届くものの遅い「高Ping」や、端末の処理落ち、動画の読み込み不足そのものは別の意図じゃぞ。ロス率だけを眺めず、どの区間で欠損が始まるかを比べるんじゃ。
先に結論
はかせ、まずは何を確かめればいい?
問題が起きる時刻に、ルーター宛てと外部宛てへ一定回数の測定を行い、Wi-Fiと有線LANで比べるのじゃ。ルーター宛てから失われるなら端末からルーターのLAN側、ルーター宛ての同時刻標本では失われず複数の外部宛てで失われるなら、ルーターの転送処理・WAN側からONU、アクセス回線、さらに先の経路までを候補にするぞ。特定サービスだけなら接続先や経路を優先するんじゃ。
Pingが返るまでの時間だけが高く、欠損がない場合はPing値が高いときの区間比較へ進んでくれ。ゲームの画面カクつきや切断を含めて症状から選びたい場合はオンラインゲームのラグ診断が入口じゃ。
| 同時刻の比較結果 | 可能性が高い場所 | 次の確認先 |
|---|---|---|
| Wi-Fiでルーター宛てにもロス、同時刻の有線標本では未観測 | 端末〜ルーターの無線区間 | 距離、周波数帯、干渉を確認する |
| 有線でもルーター宛てにロス | LANケーブル、ポート、ルーター | ケーブル・ポートを1つずつ交換する |
| ルーター宛ての同時刻標本では未観測、複数の外部宛てでロス | ルーターの転送・NAT・CPU負荷、WANポート・ケーブル、ONU、アクセス回線、以遠経路 | 同時通信、機器負荷、WAN・ONUのランプを確認して記録する |
| 1つの外部宛てだけロス | 宛先または途中経路 | 公式稼働状況と別地域を確認する |
| 中継点だけ高く、同じ標本の最終宛先では未観測 | 中継機器の応答制限の可能性 | その中継点だけで障害と断定しない |
考えられる主な原因
なるほど。どうしてこんなことが起きるの?
パケットはWi-Fiの電波区間、ルーター、ONU、回線、サービスまで複数の区間を通るんじゃ。弱い電波、傷んだケーブル、混雑時の破棄、機器の負荷、サービス側の不調のどれでも欠損は起こりうるぞ。
パケットロスは届かなかった割合を表す
RFC 2680の一方向パケットロス指標では、決めた時間内に送信元から宛先へ到着しなかったパケットをロスとして扱います。実際のアプリは再送や補間を行うため、Webページでは気づかなくても、待てないリアルタイム通信では症状が見えやすくなります。
1回のロス率は測定回数と条件に左右されます。たとえば1回中1回の失敗と100回中1回の失敗は意味が違うため、送信数、宛先、測定時刻を必ず一緒に残してください。30〜50回で損失0%と表示されても、その標本中に観測されなかったという意味に限られ、常に欠損しないことの証明にはなりません。
Wi-Fiと有線の差で無線区間を確かめる
Wi-Fiの電波が弱い、または干渉が多い環境では、通信が遅れたり途切れたりする場合があります。pingの損失率だけでは無線区間の内部動作まで確定できないため、電波表示だけで正常と決めず、同じ時刻・端末・宛先で有線との差を確認してください。
ルーターの近くでは改善するなら、特定の部屋だけWi-Fiが弱いときの配置確認へ進みます。同じ場所で周波数帯によって差が出るなら2.4GHzと5GHzの違いと選び方も判断材料になります。
ICMPの結果だけでアプリ障害を断定しない
pingは手軽ですが、実際のゲーム、通話、配信とは通信方式も宛先も異なります。宛先や途中のルーターがICMP応答を制限する場合もあるため、最終宛先への継続的なロスとアプリの症状が同時に起きたかを見てください。
WindowsのMicrosoft公式pathping解説では、経路上の各ルーターへ複数回問い合わせ、遅延とロスを計算する仕組みが説明されています。ただし中継点だけが応答を返さず、後続と最終宛先が正常なら、その中継点の転送障害とは断定しません。
順番に試したい対処法
わかった、ぼくも試してみる!どの順番でやればいい?
まず測り、次に接続方法を1つだけ変えるのじゃ。ロスが消えた境界が分かれば、必要のない初期化や買い替えを避けられるぞ。
1. 発生条件とアプリ内症状を記録する
日時、端末、部屋、接続方法、利用サービス、サーバー地域、症状が出た秒を記録してください。ゲームなら瞬間移動・操作停止・切断、通話なら受信音声・送信音声のどちらが途切れたかも分けます。
アプリ内にネットワーク統計があれば、ロス率、Ping、Jitterと発生時刻を画面保存します。画面全体が滑らかでないだけなら、フレームレートやCPU・GPU負荷も確認し、通信ロスと混同しないようにします。
2. ルーター宛てと外部宛てを同じ回数測る
OSで既定のゲートウェイを確認し、ルーター宛てと信頼できる外部宛てへ30〜50回程度ずつ送ってください。Microsoftのpingコマンド解説にあるように、Windowsではping /n 50 宛先で回数を指定して送信・受信・損失の統計を確認できます。
測定中は大容量のダウンロードやアップロードを止め、同じ時刻に続けて実施します。ルーターがpingへ応答しない機種なら、それ自体をロスとせず、有線比較と実際のアプリ統計を使ってください。
3. 有線LANで同じ測定を繰り返す
同じ端末をルーターへ有線接続し、同じ宛先・回数で再測定してください。Wi-Fiではルーター宛てにロスが観測され、同時刻の有線標本では観測されないならWi-Fi区間を優先します。有線でも観測されるならケーブル、ポート、ルーターのLAN側を優先してください。
Wi-Fi接続そのものが外れ、SSIDへ再接続している場合はパケットロス測定よりWi-Fiが頻繁に切れるときの切り分けを先に行います。短い欠損と完全な再接続では確認する場所が違います。
4. ケーブルとポートを一つずつ交換する
有線でもルーター宛てにロスがある場合は、まずLANケーブルだけを正常品へ交換し、次にルーターのLANポートだけを変更してください。同時に交換せず、どちらで変化したかを記録します。
コネクターの爪折れ、強い折り曲げ、ドアへの挟み込み、ポートのリンクランプ消灯も確認します。ONUとルーター間のケーブルを触る場合は現在の差し込み位置を写真に残し、契約事業者の構成を勝手に変えないでください。
5. 同時通信を止め、時間帯を変える
クラウド同期、写真・動画アップロード、ライブ配信、ゲーム更新、複数台の動画再生を一時停止してください。停止するとロスが消える場合は、家庭内の混雑や機器負荷が主な候補です。
家庭内通信を止めても有線で複数宛てにロスが出る場合は、朝と問題が出やすい時間帯を同じ条件で比較します。毎日ほぼ同時刻なら、ルーターの転送処理・WAN側からONU、アクセス回線、以遠経路までを調べてもらう有力な記録になります。
6. 複数の最終宛先と公式稼働状況を比べる
実際のサービス、別の信頼できる宛先、可能なら別サービスを比較してください。1つだけ悪ければそのサービスや経路、複数が同時に悪ければ自宅機器や回線を優先します。
VPNを使う業務端末では無断で解除せず、VPN接続先と発生時刻を管理者へ伝えます。個人利用でも設定を削除せず、公式手順の範囲で接続時・未接続時を比較してください。
改善しない場合の判断基準
ここまで試しても直らなかったら、次はどうすればいい?
有線でもルーター宛てから欠損するなら、ケーブル・ポート交換の結果と機器型番をルーターメーカーへ伝えるのじゃ。ルーター宛ての同時刻標本では欠損が観測されず、複数の外部宛てで同時に観測されるなら、ルーターの転送・NAT・CPU負荷、WANポートとケーブル、ONU、アクセス回線、以遠経路が調査範囲じゃ。機器型番、WAN・ONUのランプ、発生時刻を添えて、まず契約回線の案内窓口へ相談するのじゃぞ。
家中の端末が同時に止まり、ONU・ルーターのランプも変化する場合は回線障害と自宅の問題を見分ける手順も確認してください。相談時は、送信回数と損失数、最終宛先、Wi-Fiと有線、ルーター宛てと外部宛て、同時通信を止めた結果を1枚にまとめます。
復旧確認では、同じ条件・回数の再測定で欠損が観測されないことに加え、実際に困っていたゲームや通話を同じ時間帯に10〜15分使い、アプリ統計と体感の両方で瞬間移動や音切れが再発しないか確認してください。1回の0%表示だけで復旧と決めず、日を変えた再測定も残します。
まとめ
はかせ、今日もひとつ分かったよ!忘れないように、大事なことをもう一度教えて!
パケットロスは「何%だったか」だけでなく、「どの区間から出たか」が肝なんじゃ。ルーターと外部、Wi-Fiと有線、複数の最終宛先を同じ条件で比べれば、端末〜ルーターのLAN側、ルーター転送・WAN側から以遠の経路、特定サービスの順に絞れるぞ。
ICMPの1回の結果だけで故障と決めつけず、アプリの症状と時刻を合わせるのじゃ。送信数、損失数、接続方法、交換したものを残せば、再発時の相談にも役立つぞ。
