はかせ、NATタイプが『厳しい』って出て、マッチングできないよ。NATタイプって何?
ゲーム機のNATタイプが厳しく、対戦への参加、招待、ボイスチャットだけが失敗するなら、家庭内の二重ルーター、回線事業者側のNAT、UPnPや接続制限を分けて調べるのじゃ。ダウンロード速度やPingとは別の指標ゆえ、先に症状を見分けるのじゃぞ。
先に結論
はかせ、まずは何を確かめればいい?
まずゲーム機の接続テスト、エラー、タイトル、相手、発生時刻を記録するのじゃ。次に壁の回線口からゲーム機までの配線図を作り、ルーター機能を持つ機器が何台あるか、ルーターのWAN側がどのアドレス方式かを確認するのじゃぞ。
| 症状・確認結果 | この記事の対象 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| Webやダウンロードは使えるが対戦・招待だけ失敗 | 対象 | NAT表示、ゲーム、相手、発生時刻 |
| ボイスチャットだけ参加・送受信できない | 対象 | NAT表示、ペアレンタル設定、ゲーム公式 |
| Pingが高い、操作が常に遅れる | 対象外 | 遅延、Wi-Fi、有線の比較 |
| ゲーム機自体がインターネットへ接続できない | 対象外 | ルーター・回線・有線接続 |
| ルーターが2台、または「Double NAT」と表示 | 対象 | 配線図、各機器のルーターモード |
| WAN側が私設アドレスまたは100.64.0.0/10 | 対象 | 回線事業者へIPv4アドレスの提供条件を確認 |
操作の遅れやラグが中心ならオンラインゲームのラグ診断、Pingが高いなら高Pingの原因と改善方法、ゲーム機がネットへ接続できないなら自宅か回線障害かの切り分けへ進んでください。
考えられる主な原因
なるほど。どうしてこんなことが起きるの?
NATタイプは各社の接続テスト結果であり、単純な回線品質の点数ではないのじゃ。機種やゲームの要件を混ぜず、公式の表示と構成を一つずつ確認するのじゃぞ。
- ONU・ホームゲートウェイ・市販ルーターで二重ルーターになっている
- 集合住宅・モバイル・一部回線でIPv4アドレスを回線側で共有している
- UPnPが無効または複数機器で競合
- ルーターのファイアウォールやペアレンタル制限
- ゲーム機が固定IPの競合や不適切なゲートウェイを使用
- ゲームサービス側の障害やメンテナンス
ゲーム機ごとのNAT表示は直接比較できない
Switch、PlayStation、Xboxでは表示名と接続テストが異なり、同じ数字や「厳しい」という言葉だけで同じ状態とは断定できません。機種名、表示されたNATタイプ、エラーコードをそのまま記録し、その機種とゲームの公式案内を参照してください。
二重ルーターと回線事業者側NATは別の問題
自宅でルーター機能を持つ機器が直列になった状態と、回線事業者が上流でIPv4アドレスを共有する状態は別です。自宅の構成変更で解決できる範囲か、契約・回線側の確認が必要かを分けてください。
NATタイプは回線速度やPingの評価ではない
NATの制限は対戦相手との接続や着信方向の通信に影響しますが、速度低下や操作遅延のすべてを説明するものではありません。速度、Ping、パケットロスは別に測定し、NAT設定だけで直そうとしないでください。
順番に試したい対処法
わかった、ぼくも試してみる!どの順番でやればいい?
次の順番で試すのじゃ。途中で改善したら、そこで作業を止めてよいぞ。
1. 公式の稼働状況と接続テストを記録する
ゲーム機・ゲームサービスの公式稼働状況を確認し、ゲームのタイトル、相手、発生時刻、エラーコード、NAT表示、接続テスト結果を控えてください。同じ機種でもゲームごとに接続方式が異なるため、再現する組み合わせを固定します。
任天堂のNAT越えエラー案内では、インターネット接続済みでも、家庭または通信相手側のNAT越えができず対戦・協力プレイに失敗する場合があると説明されています。
2. ラグではなく相手との接続失敗か確認する
ダウンロード、ストア、Web閲覧は使えるのに、対戦への参加、招待、ボイスチャットなど相手との接続だけ失敗するか確認してください。全通信が失敗する場合はNATタイプより先に回線状態を調べます。
3. 壁からゲーム機までの配線図を作る
壁の回線口、ONU、ホームゲートウェイ、市販ルーター、中継器、ゲーム機を順に書き出し、各機器の型番と接続ポートを記録してください。ONU・ホームゲートウェイ・ルーターの役割を見ながら、ルーター機能を持つ機器が直列になっていないか確認します。
4. ルーターWAN側と契約のIPv4方式を確認する
ルーターの管理画面でWAN側IPv4アドレスと接続方式を確認し、画面全体や完全なIPアドレスを公開しないでください。WAN側が私設アドレス、または100.64.0.0/10の範囲なら、自宅より上流にもNATがある可能性を回線事業者へ確認します。
RFC 6598は100.64.0.0/10を回線事業者の共有アドレス空間として定めています。ただし、アドレスだけで契約条件や原因を断定せず、回線事業者へIPv4アドレスの提供方式とゲーム利用条件を確認してください。
5. UPnPまたは公式指定の設定を一つだけ試す
ゲーム機、ゲーム、ルーターの公式手順を確認し、まずUPnPの状態とペアレンタル・アクセス制限を調べてください。手動ポート転送が公式に必要とされる場合も、対象のゲーム機と指定ポートだけに限定します。
UPnP、手動ポート転送、DMZを同時に有効化すると、改善した理由を判定できません。1回に1項目だけ変更し、再テスト後に結果と元の設定を記録してください。
6. 同じ相手・タイトルで再テストする
変更後は同じゲーム、同じ相手、同じ時間帯で接続テストと実プレイを確認してください。NAT表示だけ変わっても症状が残る場合は設定を増やさず、ゲーム公式、ルーターメーカー、回線事業者へ記録を渡します。
PlayStationの公式接続案内も、サービス状況の確認と、IPアドレス・DNS・MTU・プロキシなど詳細設定が不明な場合のISPまたは管理者への相談を案内しています。
改善しない場合の判断基準
ここまで試しても直らなかったら、次はどうすればいい?
自宅の二重ルーターなら機器の役割を整理できるが、回線事業者側NATや集合住宅設備は自宅の設定だけでは変えられんことがあるぞ。ONUとルーターの正しい再起動順を試しても構成は変わらんゆえ、再起動と構成変更を混同せず相談するのじゃ。
相談時は、ゲーム機、ゲーム、エラー、NAT表示、発生時刻、配線図、ルーターWAN側が私設・共有アドレスか、試した設定を伝えてください。完全なIPアドレス、アカウント、ルーターの管理パスワードは送らないでください。
まとめ
はかせ、今日もひとつ分かったよ!忘れないように、大事なことをもう一度教えて!
NATタイプの問題は、ゲーム固有の接続失敗、家庭内の二重ルーター、回線側のIPv4アドレス共有、UPnPと制限設定を順に見ていくのじゃ。ポート開放やDMZへ急がず、同じ条件で一つずつ確かめるのじゃぞ。
