はかせ、ルーターに付いたJC-STARの星は何を表しているの?
JC-STARは、ルーターなどの製品が、決められたセキュリティ要件に適合していることを示すラベルの制度なのじゃ。星の数だけで選ばず、QRコードから開く製品情報で、候補の型番とサポート期間を確かめるとよいぞ。通信速度や電波の届く範囲を保証する印ではないので、家で必要な性能も一緒に比べよう。
星の数で異なる要件と評価方法
JC-STARは、IPA(情報処理推進機構)が運営する制度です。IPAの制度概要では、製品に求める要件と、その適合を確かめる方法を次のように分けています。
表は横にスクロールできます →| 星の数 | 要件の位置付け | 適合の確かめ方 |
|---|---|---|
| ★1 | 幅広い製品に共通する最低限の対策 | メーカーによる自己適合宣言 |
| ★2 | ★1に製品の種類ごとの基本的な対策を追加 | メーカーによる自己適合宣言 |
| ★3、★4 | 政府機関や重要インフラなどでの利用を想定した、より高度な対策 | 独立した第三者評価機関による評価とIPAの認証 |
自己適合宣言でも、メーカーが自由に星を付けられるわけではありません。定められた手順で評価したチェックリストに基づき、IPAがラベルを交付します。★1や★2のラベルを、すべて第三者が実機検証した証明として扱わないようにしてください。
2026年11月6日に確認した★1と★2の申請案内では、★1は2025年3月25日から受付開始済み、★2は2026年以降の開始予定とされています。★3と★4の申請案内も開始予定の記載です。基準の公開と申請受付の開始は別なので、上位の星がすでに広く付与されているとは判断できません。
星が多いほど高度な要件になりますが、あらゆる攻撃への安全を保証する制度ではありません。家庭用ルーターの総合的な順位ではなく、適合したセキュリティ要件の違いとして読みます。
QRコードから製品情報を確認する
IPAのラベル確認方法によると、ラベルのQRコードは、登録番号ごとの公開製品情報ページを開くためのものです。製品の型番に加え、適合レベル、現在のステータス、更新情報、脆弱性情報、問い合わせ先などを確認できます。
ラベルの画像だけでは対象製品と現在の状態が分からないため、購入前に次の順で照合します。
- QRコードを読み取り、リンク先が
https://jc-star.ipa.go.jp/conformance/で始まることを確認します。読み取れない場合は、IPAの適合ラベル取得製品リストで製品名や事業者名を探し、登録番号のリンクを開きます。 - 「製品情報」の「製品型番」に、購入候補の正確な型番が含まれるか確認します。一つの登録に複数の型番が含まれる場合もあるため、代表製品名だけでは判断しません。
- 「適合ラベルステータス」と「有効期間」を確認します。「有効」または「失効猶予(延長申請中)」かを見て、「失効」「取消し」であれば理由と現在の対応状況をメーカーに確認します。
「取得予定」「申請中」は、ラベル取得済みを意味しません。販売店の表記と登録情報が違うときは、商品ページと登録番号を控え、購入前に販売店やメーカーへ照会してください。
JC-STARのQRコードは公開情報へのリンクです。同じ本体や箱に印刷された、Wi-Fi接続用のQRコードやパスワードとは区別してください。写真をSNSなどで共有するときは、接続用の情報が写り込んでいないか確かめます。
ラベルの有効期間とサポート期限を比べる
ラベルの有効期間は原則として発行日から2年間で、延長される場合があります。購入日から2年間の更新を約束する表示ではありません。製品情報の「サポート期間」とメーカーの案内を開き、いつまでセキュリティ更新などの対応を受けられるかを別に確認します。
IPAの★1評価ガイド(13ページ)では、ラベル有効期間中の脆弱性対応を求めています。更新を提供できない場合の製品交換なども含まれ、期間中にサポートを取りやめると、その期日にラベルが失効します。一方、有効期限切れなど、サポート終了以外の失効理由もあるため、ステータスだけで製品のサポート終了日を決めつけないでください。
使う予定の年数に比べてサポートの残り期間が短い製品では、途中で買い替えが必要になる可能性があります。期限が分からなければ、正確な型番を伝え、修理保証ではなくセキュリティ更新の終了時期をメーカーに確認します。
家で必要な性能と購入後の更新
ラベルを確認した後は、契約回線への対応、WANとLANポートの速度、使う端末のWi-Fi規格、設置場所を比べます。JC-STARの評価は、家の間取りでの電波の届き方や実測速度を示すものではないためです。機器の役割が分からないときは、ルーターとONUとモデムの違いを先に確認してください。
購入後は説明書に沿って管理用パスワードを設定し、自動更新に対応していれば有効にします。自動更新がなければ、メーカーの更新通知や管理画面で新しいファームウェアを確認します。更新の具体的な手順はルーターのファームウェア更新方法を参照してください。サポート終了時の交換判断は、サポート終了ルーターの確認と移行手順で確認できます。





