はかせ、画面に『IPアドレスを取得できません』って出たよ。IPアドレスって何?
IPアドレスは、ネットワーク内で端末の宛先を表す番号じゃ。 多くの家庭では、ルーターなどがDHCPという仕組みでこの番号を自動で配る。 「IPアドレスを取得できません」「IP構成が無効」と出るときは、その受け取りに失敗している可能性があるぞ。 まず正常な端末とIPv4アドレスやゲートウェイの有無を比べ、1台だけか複数台かを分けるのじゃ。
169.254と影響範囲を確認する
接続中のWi-Fiの詳細画面で、IPv4アドレスとデフォルトゲートウェイを確認します。 Windowsでは「設定」の「ネットワークとインターネット」からWi-Fiの接続先を、Macでは「ネットワーク」の「詳細」から「TCP/IP」を開きます。 Macではゲートウェイが「ルーター」と表示されます。
IPv4を自動取得する設定で、アドレスが169.254.x.x、ゲートウェイが空欄なら、DHCPから接続情報を受け取れていない手掛かりです。
この範囲は、端末が同じLAN内の通信に使うために自分で選ぶIPv4リンクローカルアドレスで、これだけではIPv4でインターネットへ出られません(RFC 3927)。
ただし、表示だけでルーター故障とは断定できません。
IPv6欄は分けて読みます。
fe80::で始まるIPv6のリンクローカルアドレスは正常な接続でも自動生成されるため、その表示だけでDHCPの失敗とは判断しません(RFC 4862)。
同じSSIDの正常端末と比較し、1台だけなら手動IP、保存した接続設定、端末制限を、複数台ならDHCPを担当する機器や配線を確認します。 既存端末は取得済みアドレスを使用期限まで使える場合があるため、新しく接続した端末だけが失敗する場合も、DHCPの配布範囲不足が候補です。 169.254以外のIPv4アドレスとゲートウェイがある場合は、接続済みなのにインターネットなしへ進み、通信できない範囲を比べてください。 各項目の意味はIPアドレスとゲートウェイ、DNSの基礎で確認できます。
ランダムな固定IPを使わずに直す
会社や学校、ホテルなど管理者がいるネットワークでは、IP設定の変更、接続設定の削除、機器の再起動をせず、管理者へ相談してください。 自宅でも、固定IPを指定されている場合はその指示を優先します。
機器の更新中や設定保存中は、電源を切らないでください。 異臭や異常発熱がある場合は通信の復旧作業を止め、機器の安全案内に従って提供元へ相談してください。 電話や見守り機器などへの影響が不明な場合も、再起動前に提供元へ確認します。
- エラー全文、端末のIPv4アドレスとゲートウェイの有無、発生時刻を記録します。 アドレスやSSIDは公開しません。
- 作業を保存してから、自分の端末のWi-Fiを一度オフにし、同じSSIDへ再接続して表示を確認します。
- DHCPを使う自宅のネットワークで、自分で手動IPに変えた端末は、元の設定を控えてから自動取得へ戻します。 Windowsは「自動(DHCP)」、Macは「DHCPサーバを使用」を選びます。
- 改善しなければ、Wi-Fiパスワードを確保し、再登録できる場合だけ対象SSIDの接続設定を削除してつなぎ直します。 Apple端末ではiCloudキーチェーンで同期する別の端末からも設定が削除されるため、影響を先に確認してください。
- 複数台や新しく接続した端末で失敗するなら、自分が管理するルーターの画面で、DHCPが有効か、配布できるアドレスが残っているかを確認します。 ルーターを追加した直後なら、DHCPを担当する機器と配線を提供元へ確認してください。
- 自宅の通信を一時停止してよいと確認できた場合に限り、提供元の手順でルーターとONUを順番に再起動します。 復旧しなくても再起動を繰り返しません。
改善しないときの相談先
自宅で1台だけなら端末メーカー、複数台や新しい端末がDHCPから取得できないならルーター提供元へ相談します。 IPとゲートウェイはあるのに家中で通信できない場合は回線障害との見分け方へ進んでください。 相談時はエラー全文、端末とOS、IPv4アドレスが169.254で始まるか、正常端末との比較、接続台数、DHCPを担当する機器、試した操作と結果を伝えます。
