ロボ太

はかせ、『サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした』って出たよ。これはどういう意味?

Wi-Fiはかせ

「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」は、開こうとしたサイトの名前から、接続先のIPアドレスを調べられないときの表示じゃ。 「ERR_NAME_NOT_RESOLVED」も名前を調べる段階のエラーじゃが、表示だけでは原因までは分からん。 まずURLの打ち間違いを確かめ、同じページを別のブラウザで開いてみよう。

URLを確かめ、エラーが出る範囲を比べる

サイト名から接続先を調べる仕組みをDNSと呼びます。 名前の入力違い、端末やブラウザの設定、利用中のDNS、サイト側のDNS設定などによって、接続先を調べられなくなる場合があります。 Googleの接続エラー案内に沿って、次の順で比べます。

  1. アドレスバーでドメイン名のつづりを確認し、ページを再読み込みします。 古いブックマークなら、提供元が案内する公式トップから目的のページへ進んでください。
  2. 同じ端末の別ブラウザで同じ公開ページを開き、ほかの無関係なサイトも開くか確認します。
  3. 同じWi-Fiの別端末で試し、次にスマホのWi-Fiをオフにしてモバイル回線で同じ公開ページを開きます。 モバイル回線では契約に応じた通信量が発生します。
結果 次に確認すること
Chromeだけ失敗する Chromeの再起動とセキュアDNSの設定
1台の全ブラウザで失敗する 端末のDNSキャッシュ、VPNや管理設定
自宅Wi-Fiの複数台で失敗し、モバイル回線では開く 家庭内ネットワークと回線側のDNS
別端末や別回線でも同じドメインだけ失敗する ドメイン名とサイト側のDNSに関する案内

「IPアドレスを取得できません」という端末の表示は、自分の端末に接続用のアドレスを割り当てる段階の問題です。 Wi-Fiへの接続時にその表示が出るなら、IPアドレスを取得できない場合の手順を先に確認してください。 複数のサイトで名前を調べられない場合は、DNSサーバーが応答しない場合の診断が役立ちます。

Chromeだけでエラーになる場合

同じ端末の別ブラウザでは開く場合、最初に作業を保存してChromeを終了し、開き直します。 まだ失敗するなら、Chromeのメニューから「新しいシークレットウィンドウ」を開き、ログイン不要の同じ公開ページを試してください。 シークレットウィンドウで開く場合は、拡張機能や保存データの影響を特定のブラウザだけ開かない場合の手順で確認します。 この結果だけでDNSが原因とは判断しません。

パソコンのChromeで自分でセキュアDNSのプロバイダを指定している場合は、その設定も確認します。 Googleの公式案内は、カスタムプロバイダの利用時に「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」が出る場合を説明しています。

  1. 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「セキュリティ」を開きます。
  2. 「詳細設定」の「セキュアDNSを使用する」で、選択中のプロバイダや自分で入力したURLを控えます。
  3. 自分で変更した設定に誤りがないか、プロバイダの公式案内と照合します。 設定変更を許可されている個人端末なら、オンのまま「現在のサービスプロバイダ」に切り替えて同じページを試せます。
  4. 比較後は元の設定へ戻し、どちらの設定で開いたか記録します。 指定したプロバイダだけで失敗するなら、その提供元の障害情報や設定案内を確認してください。

「現在のサービスプロバイダ」の自動モードでは、暗号化したDNSで失敗すると通常のDNSへ切り替わる場合があります。 DNS通信の暗号化が必須の環境では切り替えず、管理者の案内に従ってください。

WindowsでDNSキャッシュを消して確認する

同じWi-Fiの別端末は使えるのに、Windows端末の複数のブラウザで失敗する場合は、その端末に保存された古い名前解決の結果を消して試せます。 この一時的な保存情報がDNSキャッシュです。 会社の端末では管理者へ確認し、個人の端末でも開いている作業を保存してから進めてください。

  1. スタートメニューで「コマンドプロンプト」を検索して開きます。

  2. 次のコマンドを1回実行します。

    ipconfig /flushdns
    
  3. DNSリゾルバーキャッシュを正常にフラッシュしたというメッセージを確認します。 権限不足と表示された場合は、自分で管理する端末に限り「管理者として実行」で開き直します。

  4. ブラウザを終了して開き直し、同じページを再読み込みします。

Microsoftのipconfig資料によると、/flushdnsはDNSキャッシュに残った失敗結果などを削除する操作です。 Wi-Fiのパスワードや手動DNSの設定を変更する操作ではありません。 実行の成功とサイトへの接続成功は別なので、同じエラーが続く場合は繰り返さず次の確認へ進みます。

Windowsでサイト名に対するDNSの応答を調べる

エラーが続く場合は、nslookupで現在のDNSサーバーから返る結果を確認できます。 慣れていなければこの操作を省き、別ブラウザと別回線の比較結果を相談先へ伝えて構いません。

コマンドプロンプトで、次のexample.comを開けない公開サイトのドメイン名に置き換え、1行ずつ実行します。 https://や、その後のパス、認証情報が付いたURLは入力しません。

nslookup -type=A example.com
nslookup -type=AAAA example.com

1行目はIPv4、2行目はIPv6の接続先を問い合わせます。 Microsoftのnslookup資料では、問い合わせ先を指定しなければ既定のDNSサーバーを使用すると説明しています。 このコマンドで端末のDNS設定は変わりません。

結果 読み方
問い合わせた名前に対応するアドレスが返る その種類の名前解決は成功。冒頭に表示されるDNSサーバー自身のアドレスと区別する
Non-existent domainなど 問い合わせ先から、その名前が存在しないという応答。つづりとサイト側の案内を確認する
DNS request timed outなど DNSの回答を時間内に受け取れていない。ドメイン不存在とは区別する
Server failedなど DNSが有効な回答を返せていない。表示を記録する

IPv4かIPv6の片方だけにアドレスがあるサイトもあるため、片方にレコードがないだけでは異常と判断しません。 ChromeのセキュアDNSが別のプロバイダを使う場合は、nslookupと結果が違うこともあります。 アドレスが返ってもWebページが開く保証にはならず、別のエラーへ変わった場合は特定サイトだけ開かない場合の診断で確認します。

複数回線で同じドメインだけ失敗する場合

別端末と独立した回線でも同じドメインだけ名前を調べられず、ほかのサイトは開く場合は、サイト側のDNS設定やドメインの状態を確認する必要があります。 同じVPNや同じ手動DNSを両方で使っているなら、回線を変えても共通の原因が残るため、その条件も記録してください。

利用者側でルーターを初期化したり、DNS設定を次々と変えたりしても、サイト側の登録は修正できません。 提供元が別ドメインや公式SNSで案内している障害情報を確認し、解消の案内後に元のページを開き直します。 サイトを管理している場合は、利用中のDNS管理サービスで対象の名前の登録と最近の変更を確認してください。

復旧確認は、元のブラウザと回線で目的の公開ページが開き、別のページへの移動もできるかで行います。 直らない場合は、サイト運営者または端末や回線の管理者へ、次の内容を伝えると確認を進めやすくなります。

  • 公開ドメイン名、エラー全文、発生した時刻
  • OSとブラウザ、別ブラウザや別端末、別回線で試した結果
  • VPNや手動DNSの利用有無、実行した操作とその結果

認証リンクや再設定URLの全文、IPアドレス、アカウント情報は公開しないでください。 コマンドの画面にもDNSサーバーなどの情報が出るため、相談時は必要なエラー部分だけを伝えます。